彼女から手編みのマフラーを貰った場合に、お返しにはどの程度のモノが良いのかを考える

冬場はマフラーを必ず持ち歩いているんですが、お気に入りのマフラーを10年以上使っている内にくたびれてきました。

このマフラー、若かりし時に付き合っていた彼女からクリスマスプレゼントとして手編みしたモノを貰い、長さが微妙に短いんですが色と触り心地が好きで別れた後も使っていました。その子に未練があるわけじゃないし、作った彼女からしたら今じゃ黒歴史だから捨ててくれなんて思ってるとは思いますが、その子とも偶然会うことも考えられないし、欲しいと思うマフラーと出会えなかったため今日に至ってしまいました。

  当時、大学四年でバイトもしておらず、金もないので、私は1万円くらいのペンダントを送ったと記憶してますが、お返しとして妥当(手編みのマフラーが貰えるとは知らなかった)だったのだろうかと、マフラーを使い始める季節になると今でも考える時があります。その後、歴代の彼女からプレゼントを色々と貰ったことはありますが、この手編みのマフラーを越えて嬉しかったモノのプレゼントは今のところありません。

  そこで自分で手編みマフラーを作ってみて、どれだけの労力と材料費がかかるのかを調べ、あの時のお返しは妥当だったのか検証しました。

 

まずは手芸屋さんに材料を買いに行きました。

毛糸の太さや素材の種類が多すぎて迷った末、触り心地が良いメリノウールとベビーアルパカの毛が7対3で構成している毛糸にしました。一玉864円でとりあえず3玉購入。

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編み針だけじゃ無理だと思い、ガイドみたいなやつを1,400円で買いました。今回は私の好みの毛糸玉にしましたが、私が貰ったマフラーの素材がよく分からなかったので、手芸屋の店員さんにマフラーを見せて、同程度の毛糸玉を見繕ってもらいましたら、1玉600円程度のモノみたいです。

この時点で約3700円です。ブランド品じゃない普通のマフラーなら買える金額です。

 

ここで手編みのマフラーの主たる価値の編み手間を計算します。簡単な編み方を教えて頂きました。初心者なので編みガイド使用での方法を教えてもらいました。私は、生まれて初めての編み物ですし、手先は器用でも不器用でもない方なので平均的な作成速さだと思います。さらに大規模な編み直しはやらないとしました。

 

毛糸1玉で20cm幅のモノが約30cm編めます。時間にして約1.5時間。

ちょうど1玉分編んだところ

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テレビアニメを観ながらやってましたが、割と黙々とやっての時間です。集中力があまり無いので1玉にて1日目は終了。

2玉目ではいくらか早くなり1.3時間かかりました。

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この時点で毛糸玉が少ないので2玉追加購入しました。

目的の長さにするまでに5玉使用し約6.3時間掛かりました。ここで編み手間を時間計算します。在宅で好きなBGMを聴きながら作業出来るので、コンビニバイトと同じ時給では高い気がしましたが、当時の付き合っていた彼女のコンビニでの時給750円だったことを参考にしました。

 

まとめ

材料費

毛糸玉 864円×5玉=4,320円

鉤針・ガイド 1,400円×1=1,400円

(100円ショップセリアでガイドが買えるのでコストダウンが可能です。)

 

編み手間

750円×6.3時間=4,725円

※ガイドを使った編み方の場合に限る 

合計

4,320+1,400+4,725=10,725円

 

(セリアで100円ガイドを使用した場合)

4,320+108+4,725=9,153円

 意外と妥当な金額でした。男性諸君は手編みのマフラーが10,000円程度しか価値無いのかなんて夢破れたと嘆かず、だけど愛情はプライスレスと過剰に反応しないようにしましょう。

 ちなみに私の完成品。

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毛糸にかける張力が一定でないので不恰好ですが使う内に馴染んでくると思います。手編みマフラー作り、おっさんでも意外に楽しめました。

 実は私の貰ったマフラーは、2目ゴム編みという編み針を使った編み方で、ガイドを使った編み方とは作成時間が全く違うそうです。次回は2目ゴム編みのマフラーの価値について調べてみます。