【観光】熊野古道中辺路をテント泊で歩く(1日目)その2

前回は、滝尻王子〜牛馬童子像までを歩きました。

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今回は、1日目の午後から夜までになります。

牛馬童子像の辺りで道標の数値は【25】になりました。まだ3分の1です。

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牛馬童子像周辺は箸折峠と呼ばれ、花山法皇が御飯の際に枝を折って箸の代わりにした伝承があるそうです。ここからは下りで近露王子を目指します。中辺路を歩く方の多くは、近露王子周辺の近露地区に泊まり、本宮まで歩くみたいです。私の場合は、まだまだ歩きます。

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近露王子で水2L補給し、集落を歩きます。

 

こちらの地区のお盆の風習だと思いますが、沿道に面した縁側を開放し、飾り付けし遺影を道路に向け、誰でも気軽に御線香があげられる様に設置してありました。

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ナイスバディなかかし

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まだまだ山道が続きます

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ホウキタケの群生

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比層原王子跡

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継桜王子に到着

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めちゃくちゃ立派な杉です。王子はすでに無くなっていますが、後年になって再接地されたようです。

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当初はこの辺でテント泊の予定でしたが、まだ15時なのでもうちょい行けそうだし、スタート時に一緒だった北欧系ソロハイカーさんと再会し話しかけられ一緒にいくらか歩いてしまったため先に進むしかなくなりました。この方、ベルギー人のお父さんと日本人のお母さんとの間に生まれ、現在、東京に住んでいる日本の方でした。3泊4日で歩く予定で、今日は民宿に荷物を置いて超軽装で先をすすみ、民宿の方に向かえに来てもらい、翌日そこまで送ってもらって再開するとのことです。旅上手ですな。

秀衡桜という場所に来ました。奥州藤原氏の秀衡公にゆかりがあるそうです。岩手出身の自分には何か縁を感じました。

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[万]の位置に躊躇いが・・・。

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おもしろいかかし

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中川王子跡

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小広王子跡

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熊瀬川王子はルートから離れて登らなければならないのでスルー。まじで体力が残っていませんでした。

草鞋峠がしんどく写真が極端にないですが、峠のピークを詰める感じが好き。

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腰かけたい切り株にケルンがあって座れない。

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草鞋峠を越えると熊野古道の本来の道が台風の影響による地滑りの可能性があるため通行禁止になっていました。

林道を利用した迂回路があるのでそちらを歩きます。

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歩き始めて8時間、最後の登坂に全身から破滅の音が聞こえてきました。写真もほとんど撮ることもなく歩きました。夏場の16時とはいえ鬱蒼とした山中では薄暗く、ヒグラシの鳴き声と合わさり怖かったです。

コースタイム60分の予定でしたが、都合2時間近くかかりました。

そして今回の宿泊予定地[蛇形地蔵]に到着

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ここで地図には水汲み場があるそうなのですが、水が枯れたのか出ていませんでした。途中の飲み水なのか微妙な場所から一応水を汲んでいましたので、少し怖かったんですが煮沸すれば大丈夫と信じて夕飯を作りました。

 

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α米+カルボナーラ+高級コンビーフ、なんでもうまく感じる

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蛇形地蔵の休憩所にテントを張りました

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真夜中の山中の闇は非常に怖かった。テントの中で全裸になりボディシートで体を拭いていたら、テント近くで砂利の上を歩く音が一瞬聞こえました。気配を消して音をうかがっていたらまた砂利を歩く音が・・・。音の原因がわからない恐怖からパンツ1丁でナイフ片手に外に出ました。人の気配はありませんでしたが、しばらくしてまたなにかが歩く音がしました。どうやら休憩所の床下から小動物が穴を掘る音のようです。あまりの疲れで19:00には眠ってしまいました。時折、鹿の声が聞こえました。

本日はここまで。

 

タイムコース

牛馬童子像(12:41)~近露王子(12:57)~比曽原王子(13:44)~継桜王子(14:03)~秀衡桜(14:12)~中川王子(14:22)~小広王子(15:00)~草鞋峠(15:26)~迂回路入口(15:42)~蛇形地蔵(17:30)

次回は蛇形地蔵~熊野本宮大社までです。